杉並区西荻窪保育室計画
『杉並区西荻窪保育室計画』
建物計画の特徴
元々は信用金庫として使われていたテナントフロアの「用途変更」を要する保育所への改装プロジェクト。
フロアには コンクリートの厚い壁で仕切られた金庫室があり、通常であれば「撤去」するのが前提となりますが、 多くの古い建物同様に、 「確認申請書」「確認申請図書」「構造図」などが一切残っていませんでした。
そのため、構造的にどのような役割を持つ「壁」か、明確でなかったため、役所申請をスムーズに通すためにも、金庫室の壁を「解体」をせず、「利用」する計画に方向転換し、旧金庫室の中には、調理室と倉庫を計画しました。
またインテリア計画は、 クライアントからの要望、および、既にクライアントが運営させている幾つかの園を参考に、良い部分と改良部分を取り入れながらご提案を進める事で、機能的な空間を、効率的なスピードで、提案・共有できました。
それに加え、事前協議段階で現在手元に揃う資料を全て役所でチェックしてもらい、申請する事で、通常苦戦しがちな役所申請をスピーディーに段取りした事は、タイトなスケジュールをクリア出来た、大きな要因だったと思います。
計画定員(合計30名)
3・4・5歳児:18名
2歳児:6名
1歳児:6名
- 設計監理:
- 岡松利彦建築設計事務所 (担当 岡松利彦)
- 施 工:
- 武家田建設 (担当 武田和宏)
- 所在地 :
- 杉並区荻窪
- 敷地面積:
- 715.60㎡
- 建築面積:
- 546.59㎡
- 延床面積:
- 1982.34㎡の内の146.15㎡
- 構造規模:
- 鉄筋コンクリート造地上6階・地下1階(複合施設1階部分が今回対象)
- 設計期間:
- ‘10/12〜‘11/03
- 施工期間:
- ‘11/01〜‘11/03