ニッコク関西第二工場

この建物は2003 年完成の第一工場につづく第二工場です。
敷地は第一工場との間に別の企業の工場を挟んで建っています。

建物のポイント

今回求められた条件は、明るくかつ自然光溢れる無柱空間と10ｔトラックが室内に乗り入れでき、荷物の積み下ろしが容易にできる作業スペースの確保です。
自然光については、桁行きが25ｍあり外壁からの光が届かない部分ができてしまうため、トップライトを配置することにより解決しました。10ｔトラックの乗り入れに関しては、建物を北側に寄せ、敷地南側に余裕を持たせ、建物高さいっぱいの両開きの引分け扉を設けることにより対応しました。
また、この規模の工場になると排煙の区画が必要になります。普通は天井面にガラスの防煙垂れ壁等を設けるが、工場内をすっきり見せ、かつ、コストを考慮し、梁の背を高さ500 ㎜と600 ㎜の2 種類を使いその差によって防煙垂れ壁を省略する方法を考えました。
構造的特徴としては、2 階部分を軽く見せるため床梁を細くし、天井から床を吊る構造を採用しました。

設計監理：

一級建築士事務所　岡松アトリエ（担当　岡松利彦）

構造設計：

飯島建築事務所（担当　道倉隆夫）

設　　備：

友淵設備工業

電　　気：

古川電設工業

施　　工：

タカノ建設（担当　吉森孝行、高野義輝）

所在地　：

和歌山県岩出町

主用途　：

工場

敷地面積：

2,395.78㎡

建築面積：

1,306.49㎡

延床面積：

1,360.30㎡

構造規模：

鉄骨造　地上2階

設計期間：

2005年～2006年

工事期間：

2006年～2007年