H動物病院
動物病院併用住宅
敷地は、緑豊かな神社の参道からほど近く、周りには緑が多い立地です。反面、交通量の多い幹線道路の交差点に位置しており、動物病院を営むクライアントにとって、事業を行うには「良い立地」ですが、住宅を計画するには決して「良い立地」とは言えませんでした。
計画のポイントは4つです。
A、交通振動と騒音に配慮した構造・構成とする。
B、周りの緑を十分楽しめるようにする。
C、周りの住宅街に配慮し、動物病院から発生する音(犬などの鳴声)や
臭いに対して十分な対策をする。
D、地域の競合医院に負けない医療環境の整備
建物のポイント
交通量が多く、外部からの振動や騒音を防ぐため、鉄筋コンクリート造をとりいれる事を当初計画しておりましたが、地盤が緩く杭工事に膨大なコストがかかるため、あえて鉄骨造を採用しました。
基礎を通常より強固につくる事で、安全性を実現しつつ、振動対策に掛かる建築コストを極力抑えました。
また動物病院併用住宅として、内部から発生する振動・騒音の対策は必須です。地盤から伝わる振動を極力軽減するために、杭に余分なコストが掛からない程度まで基礎を大きくさせました。また、「音」の侵入と外部へのもれを防ぐために、2階以上は極力“閉じる”設計になっています。
- 設計監理:
- 一級建築士事務所 岡松アトリエ(担当 岡松利彦)
- 構造設計:
- 荒谷建築設計事務所(担当 荒谷由紀夫)
- 設 備:
- 大瀧設備事務所
- 電 気:
- 大瀧設備事務所
- 施 工:
- スミダ工業(担当 三上真二)
- 所在地 :
- 埼玉県さいたま市
- 主用途 :
- 動物病院+専用住宅
- 敷地面積:
- 325.12㎡
- 建築面積:
- 129.80㎡
- 延床面積:
- 364.73㎡
- 構造規模:
- 鉄骨造 地上3階
- 設計期間:
- 2004年
- 工事期間:
- 2005年